ハイドロサイクロン(液体サイクロン)は静止状態の機器へ処理液を注入することにより分離・分級・濃縮などを行うもので、構造は非常に簡単で駆動部もなく画期的な分離機です。
ハイドロサイクロン(液体サイクロン)の構造
数ミクロン以上の微細な粒子を含む懸濁液を、円周方向に円筒形容器に高速で供給することにより、回転運動を起こし遠心力を働かせます。この時円周方向にできる重力加速度は数万Gにまで達し、急速に微粒子を沈降分離濃縮させることができます。分離濃度は、この時の供給速度(供給圧力、流量)、出口部分の流量比を変えることで自由に選択出来ます。当社のハイドロサイクロン(液体サイクロン)は、微粒子の分級・濃縮用を目的に設計製作されているため、素子単品は小さいものです。
型式 | ケーシング寸法 | ノズル寸法 | 最大処理量 | ||
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胴径 | 入口 | 上出口 | 下出口 | (m3/hr) | |
NHC-200 | 400A | 32A X 4コ | 80A | 65A | 52 |
NHC-150 | 350A | 32A X 3コ | 80A | 50A | 36 |
NHC-120 | 300A | 25A X 3コ | 50A | 40A | 27 |
NHC-80 | 250A | 25A X 2コ | 50A | 40A | 20 |
NHC-50 | 200A | 25A X 2コ | 50A | 25A | 12 |
NHC-30 | 150A | 25A X 2コ | 32A | 20A | 7 |
NHC-10 | 100A | 25A X 1コ | 25A | 15A | 25 |
*入口末尾の数字は入口の個数を表します。
*出口入口ノズルは能力の上限・下限にて変更する場合があります。
- 設備コストを下げます
- メンテナンスコストを下げます
- 狭い場所で多量処理が可能です
- 外部装置との同調運転可能
- 運転コストを下げます
- 原料・製品の変化に対応可能です
- 構造がシンプルで、簡単に分離・洗浄可能です
- 簡易制御
- 警報・インターロック機構
- 無機粉体原料製造時の分級・濃縮
- 含鉄粉の微粒子の除去
- 剤中の有機微粒子の除去
- 高温強酸溶液中の微粒子の除去
- セラミック原料の分級
- 顔料中の微粒子の除去
- 澱粉とイーストの分離
- 低温液中の微粒子の除去